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トンキニーズ


英語表記 Tonkinese
原産国 ビルマ(ミャンマー)
公認団体 CFATICAGCCF
毛種 短毛種

トンキニーズの特徴

トンキニーズは筋肉質でがっちりした体格を持つ中型のセミフォーリンタイプです。
ゆるやかなくさび型の頭部に少し離れた耳、アーモンド形で少しつり上がった目をしています。
トンキニーズはシャムを基礎に作出したため、同様のシールポイントを持つ個体が多くありますが、全体的にシャムよりも丸みを帯びたラインです。
しなやかで重量感のある体と素晴らしい毛の手触りから、抱き上げた時に「ミンクのコートを抱えたようだ」と形容されることがしばしばあります。

体重はオスが3.5~5.8kg、メスは2.8~3.8kgとされています。

トンキニーズの性格

トンキニーズは活発で好奇心が強く、なんにでも興味を示して行動するという大胆な面もある性格です。
家族に親しみ、子どもの相手も上手にこなし、人間やほかの猫、犬などのペットとも仲良くできます。
人見知りの少ない無邪気な性質で、いつまでも子猫のような懐っこさがあります。

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トンキニーズの歴史

トンキニーズはシャムとバーミーズのハイブリッド種ですが、やや込み入った歴史があります。
そもそもバーミーズ自体がシャムの異種交配から生まれた猫種であり、これに「戻し交配」という繁殖技術が加わって、わかりにくい成立になってしまいました。
トンキニーズの成立を解説するためには、その親猫と兄弟猫から説明しなくてはいけません。

1930年、アメリカの軍人であり、猫愛好家であり、繁殖を研究していたトンプソン氏が、ミャンマーからアメリカに1頭の猫を持ち帰りました。この猫は、美しいチョコレート色の被毛を持つメス猫でした。ウォン・マウと名付けられた彼女は、自らの産んだ子猫により、トンプソン氏と共に猫種の歴史に名を残すことになりました。
トンプソン氏は最初に、ウォン・マウをシャムと交配させました。ウォン・マウにはシャムの血が入っているとされていましたので、これは1回目の戻し交配にあたります。
さらにトンプソン氏は、ここで生まれた子猫を、母猫のウォン・マウと交配させました。これは2回目の戻し交配ですが、この時に生まれた子猫は3つのタイプになりました。
1つは祖父猫と同じシャムの特徴が強いポイントがあるもの。
2つ目は全体が濃いブラウン単色のもので、この猫はその後、バーミーズとして育種されることになりました。
そして3つ目のタイプは母猫であるウォン・マウと同様に、美しい茶色い被毛にさらに濃いポイントを持っていました。母猫ウォン・マウとこの子猫こそが、最初のトンキニーズとなったのです。
バーミーズとトンキニーズはシャムを媒介にした、いわば兄弟猫でありいとこ猫でもあったのです。

バーミーズはその後の繁殖計画と選択交配により、基礎猫のシャムとは異なる特徴が際立ち、新しい猫種として公認を得ることになりました。
一方トンキニーズは、当初はウォン・マウとその子猫のように美しいチョコレートブラウンにポイントの毛色や、さらにその子世代ではゴールデンシャムと呼ばれるほど美しい毛色が際立っていましたが、交配で世代が進むにつれ毛色は淡色化して特徴を失い始めました。猫の血統登録団体は近親交配への懸念から、新しい猫種としてトンキニーズの公認を見送るようになりました。そこでトンキニーズを愛好する繁殖家たちはトンキニーズ協会を設立し、独自のスタンダードが制定しました。そして、遺伝性疾患の多いシャムとバーミーズから健康な個体を選んで選択繁殖を続け、トンキニーズを確立しました。
こうした努力の結果、1974年にカナダで初の新猫種登録を受けると、以降はアメリカやヨーロッパでも公認されるようになりました。

トンキニーズの飼い方

トンキニーズは非常に遊び好きで好奇心が強いため、外へ出てしまうと帰ってこられなくなる可能性が高い猫です。
反面、犬のような賢さがありしつけがしやすく、呼び戻しができたり、投げたボールを持って来たり、リードをつけて散歩ができたりもします。
コミュニケーションを喜ぶ猫ですので、積極的にしつけを行いましょう。

室内飼育であっても、強すぎる好奇心が時に事故を誘発します。蛇口や洗濯機、時にトイレから流れる水はトンキニーズにとって興味の対象です。特に体の小さいうちは、水の中への転落事故防止に気を配ってあげましょう。

トンキニーズは短毛ですので被毛の手入れは難しくありません。定期的にコーミングやブラッシングを行ってあげましょう。

トンキニーズの毛色

トンキニーズはポイントを含む固有のコートパターンと、チョコレート、ライラック、ブルーグレー、シャンパンなどの毛色があります。
ホワイトは認められません。

トンキニーズの気を付けたい病気

遺伝性疾患の非常に多いシャムとバーミーズを基礎猫に持つため、トンキニーズの繁殖家たちは当初から慎重な交配を行い、遺伝性疾患を排除してきました。
近縁である3つの猫種の中でもっとも遺伝性疾患が少ないのがトンキニーズです。

平均寿命も比較的長く、12~16歳と言われているトンキニーズですが、一般的に猫は7歳を過ぎると中年になります。さらに10歳を過ぎるとシニア猫になり、尿結石や腎不全、心臓疾患や関節炎など加齢に伴ってどんな猫でもかかりやすい疾患が増えてきます。
尿結石や腎不全は多飲多尿が1つのサインになります。心臓病や関節炎になると、運動量が目に見えて落ちて、じっとしていることが多くなります。
薬やサプリメントで進行を遅らせたり、生活の質を上げることができることがありますので、気が付いたら早めに動物病院を受診しましょう。

トンキニーズの価格相場

グループサイト、『みんなの子猫ブリーダー』における、トンキニーズの直近3ヶ月間の子猫ご成約時の平均価格は約18万円、最高価格は24万円、最低価格は6万円です。
※一般的に子猫の価格は猫種スタンダードに近いかどうか、血統、顔、毛色、体の大きさ、月齢などの要因で変動します。

トンキニーズの名前ランキング

2023年

男の子

1位
Glenn
2位
ラムネ
3位
レイ
4位
ぎんた
5位
しゃお
6位
そら
7位
のあ
8位
びび
9位
ぴの
10位
ふく

女の子

1位
ココ
2位
しらす
3位
つくも
4位
にこ
5位
ゆき
6位
りん
7位
るい
8位
アポロ
9位
アリス
10位
クレア

2022年

男の子

1位
うた
2位
はるく
3位
ふう
4位
むぎ
5位
らい
6位
イオ
7位
サム
8位
シエル
9位
チャイ
10位
チョコ

女の子

1位
ねね
2位
ココ
3位
いちえ
4位
うた
5位
きゅる
6位
さわら
7位
すず
8位
ちゅる
9位
つらら
10位
とと

トンキニーズの里親募集

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